緊急の保護者会が開かれましたが | 子供をいじめから守る方法

このエントリーをはてなブックマークに追加


実話⑤ 緊急の保護者会が開かれましたが…

その後、K君の事を一人だけ注意してたコーチを通して、私は4学年主任の先生に相談をし、
部活の体制を変えるという方法を試みました。

 

保護者会

 

ちょうどその頃、夏休みが終わったばかりで、
ほとんどの子が夏休みの課題をやってきていないという事実が発覚しました。

 

これがきっかけで、
緊急の保護者会が行われる事になりました。

 

保護者会には、4学年の主任や各クラス担任の先生方は、
何故か出席せず、

 

バスケ部の顧問と保護者、
そして、バスケ部員にお子さんがいるPTA会長夫妻、
そして、3人いるコーチの中から、6年間コーチを続けてくれていた
あのK君の事を一人だけ注意していたコーチ、
だけが出席という形でした。

 

何故、この会を実施した4学年の主任や各クラス担任の先生方が参加しないのかは、何となく分かりました。
顧問の先生とは、意見が真っ向から違うためと、顧問の先生が年長者であり、退職年齢まじかでもあるため、
縦社会の教育現場では、意見が言いづらいのだと思いました…。

 

 

その日…
私はその保護者会に出席するため、学校の玄関口まで行くと、
ちょうど後ろからPTA会長がやって来て、
下駄箱の辺りで、たまたま近くににいた担任の先生に
会長が文句を言っている状況に、鉢合わせしました。

 

「ウチの息子 ○ ○ は学校に行きたくないって言っている!」
「勉強(宿題)にしても生活態度にしても、厳しすぎるんじゃないですか…」
「息子が学校に、行かなくなったらどうしてくれるんですか?」
と…

 

偶然近くにいた私には、まるでPTA会長が先生を脅している様に感じました…。

 

 

担任の先生は、PTA会長に…

 

「しかし…
宿題をやってこないという事は
悪いことですし、他にも問題がありますので…」
と、応えていました。

 

 

そして、いよいよ保護者会が始まりました。

 

当初の議題は、
・ 生活態度が悪い子
・ 宿題(夏休みなどの課題も含む)をしてこない子
は試合に出さない。

 

というルールと、
子供達が勉強を怠らないように、
保護者の皆様には、家庭で目を配ってほしいという、
話し合いが行なわれる予定でした。

 

 

処が…

 

部活の顧問 兼 生徒指導主任の先生の口から出た言葉は、
意外なものでした。

 

それは、K君を擁護する言葉でした。

 

 

下記が顧問の先生の耳を疑う言葉です…

 

「 自転車は前輪と後輪が2つなければならないように…
両方揃ってはじめて自転車として機能する! 」

 

「勉強ができて頭がいいだけじゃ勝てない!」

 

「それに、試合となると、
そういう子 ( 気の強い問題児 ) の方が、戦いには向いている!」
と…。

 

 

まさか…
先生という立場の人がこのような耳を疑う意見を言うとは…
文武両道という事を言いたいのだろうと思いましたが…
実際問題、K君にしろ、PTA会長の息子にしろ
到底、文武両道の子達ではありませんでした。

 

そして…
宿題の話題に変わると、
PTA会長が立ち上がり
文句を言いはじめました。

 

「ウチの子は、部活が終わって帰ってくると、
宿題をする気力も無いくらい疲れて、眠ってしまいます。」

 

「宿題の量が多いのでは…」
と…。

 

 

まさかPTA会長が宿題を減らせと言うとは…
それは…
これまた、耳を疑うような発言でした。

 

 

そしてさらに、部活の顧問の先生がすかさず
PTA会長を擁護する発言をし出したのです。

 

 

「 PTA会長の奥さんは、部活のコーチを
引き受けてくれていますが、ご夫妻の息子さんが部員にいるからって、
ひいきして、試合に出しているわけではありませんので、
皆さん誤解しないように… 」
と…

 

 

その場の空気が張り詰めました。

 

 

PTA会長の息子さんというのは、
品行方正とはほど遠く、
生活態度も悪く、
宿題もやらない、
担任の先生に対して暴言を吐くなど…

 

担任の先生からは
部活を辞めるようにと、言われる程の勉強面や生活態度の悪いお子さんでした。

 

そんな品行方正とはほど遠い子やいじめをしている問題児達を優先して試合に出し、

 

真面目にやっている子には、
「 勉強ができるだけでは試合に出られないぞ! 」 というのは
おかしな話だと思いました。

 

 

保護者会の進行は…

 

それぞれの権力を盾に、
( PTA会長 ・ 顧問 ・ コーチという立場 ) を利用し、

 

議題はすり替えられ…
 ・ 問題児は悪くはない!
 ・ 勉強よりもバスケの事を考えろ!
という内容に…

 

PTA会長夫妻と部活の顧問の先生の言いたい放題という形でした。

 

 

すると…
保護者会が終わりかけようとした時…、
一人のコーチが意を決したように意見を言い始めました。

 

 

「 私は…
生活態度の良い子を、試合に起用する方を、優先したいと思います! 」
         :
すると、部活の顧問の先生が、そのコーチを睨み付けました…

 

 

「 勝つためだけの事を考えると、気の強い子(問題児達)がいいのかもしれません… 」

 

「 でも学校はまず…
勉強が第一です。 」

 

「 そして道徳心も育まれなければなりません。 」
「 大人がお手本になって、見せて行かなければならないのではないでしょうか。 」

 

 

この誰もが何も言えない雰囲気の中、
意見を言ってくれたのは、
あのK君の事を注意していたコーチでした。

 

その意見に対し、誰も意を申す者はいませんでした。

 

 

しかしその後…

 

この事が原因で、
正しい意見を発言したコーチに対し、
PTA会長夫妻と
部活の顧問の先生からの

 

攻撃がはじまったのです…

 

前ページを読む | 次ページを読む

 

 


注目記事

大津市のいじめ 保護者会での いじめたほうの親の言い分 保護者の方に 自分に賛...
いじめに気付かない親も悪いと言った同じ学校に通う子を持つ親(兵庫県川西市高校...
大津 いじめ自殺問題での「主犯格生徒の母親のビラまき」について

いじめ問題を真剣にお伝えしています。 解決の入り口の参考に…




「 10代のキミに送るメッセージ 」
※ 動画内でお話されている方は、 子どものSOSソングライターの悠々ホルンさんです。




 



いじめ探偵の阿部泰尚氏は、これまでに解決された実話をマンガ本にしています。

阿部泰尚氏について知りたい方はこちら


U-NEXT<ユーネクスト>(電子書籍LP)※商品リンクあり

いじめ探偵 の無料立ち読みサンプルを読む (U-NEXT)


U-NEXT<ユーネクスト>(電子書籍LP)※商品リンクあり

いじめ探偵 の無料立ち読みサンプルを読む (U-NEXT)







いじめのない場所へ

走りだそう。



子供が自分に「自信」をつけることで、
イジメのない仲間達の中に入れます。


そして…

お母さんやお父さんは、
子供に「安心感」を与えてください。


緊急用としてそれがまず! 命を救うことになります。




このエントリーをはてなブックマークに追加




このページの先頭へ戻る


楽天で いじめ関連 の本をさがす



アマゾンで いじめ関連 の本をさがす

いじめ実話体験談⑤「緊急の保護者会が開かれましたが…」関連ページ

いじめ実話体験談①「まずは自信または安心感と予防策」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。子供をいじめから守るには、まずは、いじめにあっても耐えられる心と頑張れる心が必要です。そのために必要な準備をしましょう。
いじめ実話体験談②「髪切り事件が発生…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。あれが(いじめ)始まったのは、そう…小学校1年生の頃からでした。しかし、今思えばそれ保育園の頃から始まっていたのです…
いじめ実話体験談③「まさか大人の仕業だとは…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。2学期が終わり、終業式から帰ってきた息子の持ち物を整理して外靴を洗っているとき、すすぎの段階に入り、ギュッギュッと押し洗いをしていると外靴のヒール(HEEL)(踵部分)部分のプラスチックのロゴ部分が飛び出してきました。
いじめ実話体験談④「部活の帰りにそれは起こりました…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。4年生になり、部活動に入部しなくてはなりません。うちの子はバスケ部に入部したのですが、その年の新人の4年生は、たまたま問題児が多く波乱の幕開けとなりました。
いじめ実話体験談⑥「保護者会後日、話し合い…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。
いじめ実話体験談⑦「消えたコーチ… 消えた先生…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。保護者会から数か月後、そのコーチが辞職するという噂が…私がそのコーチに確認をとるとPTA会長の奥さんにこう、言われたそうです。「いつまでいるんですか?辞めてもいいんですよ!」「自分の子供もいないのに…」「あなたの教え方じゃ勝てませんし、体で教える事は無理ですよね…」と…
いじめ実話体験談⑧「まさか部活の顧問の先生が担任に…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。5年生へ進級と共に、先生方も総入れ替えでスタートしあってはならないことが起こりました。あの部活の顧問の先生兼生徒指導主任が、リーダー的存在の問題児であるK君のクラスの担任をすることになったのです。
いじめ実話体験談⑨「保護者からのいじめが発生…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。相変わらず部活の体制は変わらず、勝つことだけに闘志をむき出しにしている一部の保護者達が、傍若無人になっていきました。ある日、私の携帯に電話が掛かってきました。「○○ですけど…」
いじめ実話体験談⑩「コーチからのいじめが発生…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。一部の保護者からのいじめが発生し始めてから、今度はコーチからのいじめも加わるようになってきました。今までとは違って、親子共々露骨にいじめられるように…
いじめ実話体験談⑪「先生からのいじめが発生…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。そして、先生からのいじめも…顧問の先生は、部活の先生の他に生徒指導主任という立場の人なのですが…初めのうちは、顧問の先生もコーチとはあまり仲が良くなく上手くいっていませんでしたが、コーチの強い態度に押される形になり今では主導権は全部コーチに。
いじめ実話体験談⑫「心のプロジェクト作戦…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。このように、今も先生やコーチからのいじめや嫌がらせは続いています。普段の部活での練習の時には、同じ学年の仲間達とは練習できずに離されて、下級生達グループの中で練習するようになり仲間はずれ状態に。
いじめ実話体験談⑬「異動した先生からの励まし…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。以前、PTA会長の息子の担任であり異動になった先生が、異動先の学校で同じバスケ部の顧問となり、対戦相手として、再会する様になりました。
いじめ実話体験談⑭「インフルエンザ流行の影響で新人戦が…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。「新人戦」という大きな大会が行われました。6年生の生徒が引退し、新6年生となる5年生がメインとなる初めての大きな大会です。5年生達や息子にとっても2年間の努力が報われる大会でもあり、ようやく新6年生が活躍できる場でもあります。
いじめ実話体験談⑮「刃物所持事件が発生…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。そんなある日、K君が刃物を隠し持っていることが判明。刃物自体は木で削られ作られた小刀でした。しかしその小刀によってある生徒が脅され泣いていたのを目撃した子がいました。「あのね、今日学校で聞いたんだけど…
いじめ実話体験談⑯「コーチ講習料…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。私達保護者達には、メールで頻繁に連絡事項が入ります。 その日もいつものようにメールが… ブーブーブー(携帯)「連絡です!保護者会費から、コーチに、講習料を払う事になりました…」「2人で ¥○○円です!」」 承諾無しの一方的なメール内容でした…
いじめ実話体験談⑰「6年生を送る会不参加!でも会費徴収…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。部活での「6年生を送る会」の時期がやってきました。食事に関する料金を徴収するという内容のお手紙でしたが、何故か不参加でも徴収しますと…
いじめ実話体験談⑱「お店から通報事件…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。ある日、お店から学校の職員室に通報の電話が入りました。K君達、何人かがWi-FIがあるフリースポット店にたむろし、何時間も店の床に座り 3DSをしているので、お店から「迷惑です…」という電話でした。
いじめ実話体験談⑲「近隣住民宅から苦情の電話…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。近所の住民から体育館での児童の声がうるさすぎると… 学校に苦情の電話が入りました。学校長の対策は児童の健康優先ではなく、意外なものでした…
いじめ実話体験談⑳「担任の先生へ相談…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。いじめが起きたとき、学校関係者である先生に、いじめがあった事実を知らせる必要があります。それは後々になって、いじめの事実は無かったと、させないためです。
いじめ実話体験談㉑「新しい顧問の先生と新しいコーチ…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。新しい顧問の先生と新しいコーチが就任したことで状況が変わり、2つの問題が解決しました。残る問題に対しての処置として部活内での法案を作り、それに従わせるという試みを実施しました。
いじめ実話体験談㉒「疲労骨折!プロジェクトが現実に…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。心のプロジェクトの講話が現実になりました。ただ… 疲労骨折をした子はなんと、あのPTA会長の奥さん(コーチ)の息子でした。
いじめ実話体験談㉓「下級生からのいじめが発生…」
いじめ体験談を通して子供をいじめから守る方法をお伝えしています。間違った概念を教えられた事で、息子への下級生からのいじめが発生しました。その対処法を実話を基にお話しています。

ホーム RSS購読 サイトマップ
HOME いじめ体験談(実話) スマホ・ラインいじめ特集 いじめが惹き起こす悩み 運営者情報